ベンゼマ&カンテ弾の開催国王者アル・イテハドがオークランド撃破! サウジ開催のCWCが開幕【クラブW杯】

[写真:Getty Images]

FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)が12日にサウジアラビアで開幕した。

レギュレーションの変更によって7チーム(6大陸連盟代表+開催国代表)によるノックアウトトーナメント方式としては最後の大会となる今大会。

その開幕を告げる開催国王者アル・イテハド(サウジアラビア)と、オセアニア王者オークランド・シティ(ニュージーランド)による1回戦は、アル・イテハドが3-0で勝利した。

超大型補強でマンチェスター・シティやフルミネンセに次ぐ本命に挙がるアル・イテハドは、カンテ、ファビーニョ、ベンゼマのビッグネーム3選手がこの初戦でスタメンに入った。

開始直後にロマリーニョが際どいミドルシュートでいきなりスタンドを沸かせるなど、ホームアドバンテージと地力で勝るアル・イテハドが良い入りを見せる。

立ち上がり以降はオークランドも押し返し、試合は一進一退の攻防に。それでも、より効果的にフィニッシュに持ち込むサウジアラビア王者は、21分に相手の不用意なバックパスをカットしてボックス内に持ち込んだベンゼマに決定機。だが、DF3枚を交わして放った右足シュートはパワー不足でGKにキャッチされる。

最後のところでうまくいかないアル・イテハドだったが、29分にはボックス手前右で横パスを受けたロマリーニョが強引に右足を振ると、相手DFにディフレクトしたシュートがゴール左隅に突き刺さり、やや幸運な形で先制に成功した。

これで重圧から解き放たれたサウジアラビア王者は百戦錬磨のフランス人コンビが続けて魅せる。まずは34分、セットプレーの二次攻撃からボックス右でクリアボールに反応したカンテが抑えの利いた見事な右足のボレーシュートを右隅に突き刺す。続く40分にはカンテの絶妙なヒールパスでボックス右に侵入したアル・シャンキティのグラウンダークロスをゴール前に走り込んだベンゼマがワンタッチで合わせた。

前半半ばからの畳みかける3ゴールによって余裕を持って試合を折り返したアル・イテハドは、後半も立ち上がりにベンゼマが鮮やかな仕掛けから際どいシュートを放つなど優勢に進めていく。

アル・イテハドは時間の経過とともに今後の戦いを睨んで省エネモードに。一矢報いたい相手の攻撃を撥ね返しながらリスクをかけないカウンターで4点目を狙っていく。また、カンテやロマリーニョ、コロナドと前線の選手を中心に交代カードを切っていく。

結局、後半は互いに決定機まであと一歩という膠着状態が目立ったものの、地力の差を見せつけたアル・イテハドが3-0で快勝した。

なお、初戦を突破したアル・イテハドは、15日にアフリカ王者であるアル・アハリ(エジプト)との準々決勝に臨む。

アル・イテハド 3-0 オークランド・シティ
【アル・イテハド】
ロマリーニョ(前29)
カンテ(前34)
ベンゼマ(前40)

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