イスラエル軍が「水攻め開始」 米紙報道、地下トンネル網に

パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、民家の玄関前にあった地下トンネルの入り口=8日

 【エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は12日、パレスチナ自治区ガザにイスラム組織ハマスが構築した地下トンネル網にイスラエル軍が海水を流し込む「水攻め」を始めたと報じた。中の戦闘員を追い出すための浸水には数週間かかる見通しだとしている。

 イスラエルは計7台のポンプを設置し、地中海からの水で地下トンネル網を氾濫させようとしている。米側には、海水の使用は効果的ではなく、ガザの淡水供給に悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念も出ている。

 ハマスは総延長が約500キロに及ぶともされる地下トンネル網を使いゲリラ戦を展開。人質の拘束場所になっているとも考えられている。

© 一般社団法人共同通信社