唐津市町田の中野窯で、来年の干支(えと)にちなんだ「辰(たつ)」の唐津焼の置物作りが本格化している。三代中野霓林(げいりん)さん(73)は「雲に乗って舞う龍のように、飛躍する年に」と願いを込める。
9月から制作に取りかかった。置物は幅38センチ、奥行き20センチ、高さ20センチ。胴体は彫りを深く入れ、黒色の鉄釉(ゆう)をかけたことでどっしりとした存在感を放っている。2種類の香合も手がけた。
中野さんは「前を見据える力強さを表現している」と話す。注文を受ければ、年明けも制作する。価格は5万円~35万円。問い合わせは同窯、電話0955(73)8881。(松岡蒼大)