来年への願いや期待を込めて 日光二社一寺の玄関口「神橋」ですす払い 日光二荒山神社

 世界遺産に登録されている日光二社一寺の玄関口にあたる「神橋」では、12月12日に一年の汚れを落とす年末恒例の「すす払い」が行われました。

 日光市では11日の夜から降っていた雨が、午前9時のすす払いの直前にあがりました。

 市内を流れる大谷川にかかる日光二荒山神社の「神橋」は、世界遺産に登録されています。おはらいを終えたあと狩衣姿の神職と、袴をまとった八乙女たち5人が、4メートルほどの笹ぼうきで神橋の欄干などにたまったほこりを取り除いていきました。

 すす払いは、その年の一年のけがれを払う年末恒例の行事で、日光の二社一寺では毎年、日光二荒山神社の神橋を皮切りに始まります。今後、日光東照宮や輪王寺でもすす払いが行われ、新年を迎える準備が進められます。

 神社によりますと、今年は新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したことで、二社一寺周辺は多くの外国人の姿も見られ、コロナ禍前のにぎわいが戻ったといいます。

 神職と八乙女たちは来年も良い年になるよう願いを込めてすす払いを行っていました。

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