今年の一皿は「ご馳走おにぎり」

その年の食文化を象徴する「今年の一皿」。選ばれたは…「ご馳走おにぎり」です。12月12日、豊島区にある専門店に訪れると行列ができていました。その人気ぶりを取材しました。

豊富な具材から選べる楽しみとその見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった「ご馳走おにぎり」が、今年の一皿に選ばれました。

その年の世相を表す「今年の一皿」。担当者はコロナが5類に移行したことが選考の理由になったと話します。

担当者 市川萌乃さん:「今まで内食(自炊)・中食(テイクアウト)で食べられていたおにぎりが、より見た目が華やかになって、握りたてを味わうスタイルが定着したというところで、この外食で食べられるようになったという点が、今年の世相と反映している点と思っています」

豊島区のおにぎり専門店を訪ねると…

記者:「開店10分前というのに、もう道路の向こうまで長い列ができています」

ごちそうおにぎりの元祖ともいわれる「ぼんご」。店頭で選べる具材は、58種類、多い日は1日1500個のおにぎりが売れるといいます。開店1時間前から並んだという女性の2人組に話を聞いてみると…

来店した大学生:「インスタとかで載ってて行きたいなと思って」「狙っているのは筋子一番人気のやつと、鳥そぼろと卵黄の混ざったトッピングのやつです」

行列の中には外国人観光客の姿も…

カナダからの観光客:「実に言うと私は5年前にも旅行で「おにぎりぼんご」にいきました。とてもいい経験でした。そこならいい食べ物があると思い、今日も時間に余裕があったので寄ってみることにしました」

そして待ちに待った開店。早速、お目当てのおにぎりにかぶりつくと…

来店した大学生:「具がぎっしり入っていてめっちゃおいしいです」「ごはん暖かくて、寒い中で待っていたので美味しいです」

「今年の一皿」にご馳走おにぎりが選ばれたことについて、店の代表は…

右近さん:「おにぎりの民意が上がったということは、とても嬉しいことですよ。私としては、日本人の心のなかにあるおにぎりって特別だと思うんです。その心を伝えるのじゃなくて引き出してあげる、仲を取り持つ人でいいんじゃないかなと思う」

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