左サイドに不安を抱えるシメオネ、市場価値下落のククレジャに白羽の矢を立てる

写真:ククレジャは今季プレミアリーグで9試合出場と、定位置をつかめずにいる

ここ数シーズン、左サイドバックのポジションに深刻な問題を抱えているアトレティコ・マドリード。ディエゴ・シメオネ監督はその解決策として、1月の移籍マーケットでチェルシーに所属するスペイン代表DFマルク・ククレジャの獲得に乗り出す可能性があるという。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

現在のアトレティコ・マドリードは従来の4-4-2から5-3-2に布陣を変更しており、左ウイングバックはハビ・ガランやサムエル・リノ、ロドリゴ・リケルメらが務めている。ハビ・ガランは説得力のあるパフォーマンスを見せられているわけではなく、リノやリケルメは高いレベルでプレーしているものの、彼らの本来のポジションではない。そのためシメオネ監督は新しい選手の獲得を目指しており、ククレジャに関心を示しているという。

ククレジャはウイングバックとしてもプレーできるうえ、シメオネ監督が4バックに戻した場合は左サイドバックとしても対応が可能な万能プレーヤーだ。

また、2022年8月にブライトンからチェルシーに移籍した際には5500万ユーロ(約86億4400万円)もの移籍金が発生したものの、移籍初年度の2022-23シーズンは出場機会に恵まれなかったこともあり、現在の市場価値は2800万ユーロ(約51億2010万円)まで下落している。アトレティコ・マドリードとシメオネ監督にとっては格好のターゲットと言えるだろう。

仮にアトレティコ・マドリードに移籍することになった場合、まずは2023-24シーズン終了までのレンタル移籍になる可能性が高い。彼自身のパフォーマンス次第ではシーズン終了後に完全移籍に以降する可能性があるものの、プレミアリーグやセリエAのクラブもククレジャの獲得に関心を示しているようだ。

『ELGOLdigital.com』はククレジャの移籍について「弱火で調理する必要がある非常に複雑な作業」と表現し、「現時点ではすべてのピースが的確に組み合わされそうだが、パズルが最終的に完成するかどうかは1月にならないと分からない」と結んでいる。

© 株式会社SPOTV JAPAN