山本由伸を狙うメッツ 獲得失敗ならターゲットをスネルに変更か

山本由伸をめぐる市場は活気を帯びており、ヤンキースとメッツのニューヨーク2球団が本命視される一方で、ドジャース、レッドソックス、ジャイアンツ、ブルージェイズ、カブスなど多くのチームが獲得に乗り出しているとみられる。メッツはスティーブ・コーエン・オーナーとデービッド・スターンズ編成本部長を含む代表団が日本を訪れ、山本との面会を実施するなど、並々ならぬ意欲を見せているが、25歳の右腕を獲得できる保証はないのが実情だ。

そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、メッツが山本争奪戦に敗れた場合に、補強ターゲットをブレイク・スネルに変更する可能性について伝えている。ボーデン記者によると、多くのチームの幹部は「山本がメッツのオファーを断った場合、メッツはスネル獲得を目指すだろう」と考えているという。

31歳のスネルは今季パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振をマーク。メジャー1位の防御率を残し、レイズ時代の2018年に続いて自身2度目となるサイ・ヤング賞を受賞した。多くのチームが獲得を狙う山本の獲得には3億ドルに迫る契約が必要とも言われており、獲得に失敗した場合、山本のための資金の一部をスネルに投入すれば、十分に獲得可能だろう。

ただし、山本獲得失敗に備えた「プランB」としてスネル獲得を検討しているチームはメッツだけではないとみられる。「WEEI」のロブ・ブラッドフォード記者によると、レッドソックスの補強ターゲットのリストにはスネルの名前が残っているという。レッドソックスもエース格の先発投手の補強を必要としており、山本獲得を逃した場合にスネル獲得を目指す可能性は高そうだ。

スネルをはじめ、移籍市場の多くの有力投手は山本争奪戦の決着を待っている状況だと言われている。山本の契約が決まれば、投手市場は大きく動き始めることになるだろう。

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