西武ライオンズ滝澤夏央選手 恩返しの思い強く 後援会交流会 ファンと交流深める

最後は滝澤選手(前列中央)を囲み記念撮影

プロ野球、埼玉西武ライオンズ・滝澤夏央選手(20、関根学園高出)の後援会は10日、上越市西城町3のデュオ・セレッソで交流会を開いた。同選手のファンが遠くは長崎をはじめ全国から110人集まり、サインや握手、写真を撮影するなど、〝私たちのヒーロー〟と交流を深めた。

後援会は本年度発足し、現在、企業会員56社、個人会員500人超を数える。7月の直江津花火大会では背番号にちなみ62番目に祝砲を打ち上げ、9月に本拠地ベルーナドームへの観戦ツアーを実施し、70人が参加。11月に第1号となる広報紙を発行した。

羽尾和久会長は冒頭のあいさつで「夏央君、お帰りなさい。あなたの勇敢なスピード感あるプレーは本当にかっこ良く、勇気づけられた。本当にヒーロー」とたたえ、「地元に戻って来て一年間の疲れを癒やし、来季へ英気を養ってください。後援会のみんなが応援し続けます」と同選手を見て、言葉を贈った。

滝澤選手は「今シーズン思うような成績、活躍はできませんでしたが、たくさんの温かいご声援を頂き、また、きょうはたくさんの方に来ていただき、本当にありがとうございました」と感謝を示し、「宝物」というファンの前で「1軍で活躍した姿を見せるのが一番の恩返しだと思うので、泥臭く必死にやって活躍できるように頑張りたい」と決意を語った。

質問コーナーや抽選会もあり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。質問では「小学校時代(三郷タイフーン)の練習が今に生きていることは」との問いに、「監督がめちゃくちゃ厳しかったので、その教えが今も生きているかなと思っている。とにかく怒られていた」と話し、会場にいた恩師も苦笑いを浮かべていた。また、幼少期からの映像や写真が流され、会場入り口でこれまでの記事などをパネル表示して紹介した。

長岡市から訪れた高野純花(すみか)さん(21、学生)は関根学園時代から応援しているといい、間近で対面し「かっこ良過ぎて、やばい。サインや握手をしてもらい、すっごくうれしい」と感激した面持ちで話した。

会場には幼年野球の選手たちの姿も多く、ウエスト・スラッガーズの小山大翔(ひろと)君(高田西小4年)は「同じショートなので、捕り方を見ている。これからも応援したい」、J's B.C.の水澤純一郎君(大和小5年)は「会うのは初めて。地元の先輩だから緊張した。上越からプロで活躍してすごいなと思う」と憧れの先輩の印象を話した。

今シーズンを振り返り、ファンに感謝を述べる滝澤選手
ファンに見送られ退場する滝澤選手
参加者一人一人をグータッチするなどして見送る滝澤選手

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