「重い刑事責任が求められる」犯行当時18歳の男に懲役11年の実刑判決 一連の広域強盗事件の一つ 広島市で2700万円相当を奪った事件 広島地裁

全国で相次いだ広域強盗のうち、広島市で起きた事件について広島地裁は13日、当時18歳で特定少年として起訴され、強盗傷害などの罪に問われた男に対し、懲役11年の判決を言い渡しました。

判決によりますと、神奈川県海老名市の男は、他の数人と共謀して、2022年12月、広島市西区の店舗兼住宅に押し入り、住人男性を殴るなど親子3人に重軽傷を負わせ、現金や腕時計などあわせておよそ2700万円相当を奪いました。

広島地裁の日野浩一郎裁判長は「暴行を加え金庫の暗証番号を聞き出すといった、それなりに大きい役割を果たしていた」と指摘しました。

裁判で弁護側は「更生には生活の矯正が必要」などと主張し、少年院送致の保護処分を求めていました。

しかし、日野裁判長は「人にけがをさせるような犯行をすると分かって加わっている」などと指摘。「少年法の精神を考慮しても、特に重い刑事責任が求められる」として懲役11年の実刑判決を言い渡しました。

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