約3200万円“不記載”認めた池田佳隆議員 国会には姿見せず 有権者から「許せない」の声も 自民・安倍派の政治資金パーティーめぐる裏金問題 大野泰正議員は“変わらぬ回答”

自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、安倍派に所属する東海地方の国会議員を追いました。

説明責任については、どう受け止めているのでしょうか?

自民党最大派閥の「安倍派」、政治資金パーティーで議員らが集めたパーティー券収入が、事前に割り当てられたノルマを超えたら派閥から議員へキックバック。

一部の議員は、これを政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがもたれています。

こうした中、13日で閉会日を迎えた臨時国会、疑惑の渦中にいる、あの国会議員はどこに?

愛知3区が地盤で、安倍派に所属する池田佳隆議員。

JNNの13日の取材では、池田議員の事務所は去年までの3年間で派閥から受け取った約3200万円を報告書に記載していなかったことを認めました。

池田議員の地元、愛知3区の有権者たちは…。

(愛知3区の有権者)
「地元としては許せない」
「とりあえず説明してほしいが、辞めてほしい」
「がっかりした。解散するなどして国民に
問うべきだと思う」

しかし、池田議員は一連の問題の報道後、国会には少なくとも12月に入ってからは姿を見せていません。

CBCの取材に対して池田議員の事務所は「刑事告発を受けている案件であり、事実関係を慎重に調査・確認し適切に対応してまいります」とだけ、メールで11日に回答。

キックバックの有無についても説明していませんでした。

なぜ、13日になって突然認めたのでしょうか?

一方、安倍派に所属する東海地方の国会議員10人にキックバックの実態について私たちが緊急アンケートを実施したところ、どの議員も「事実関係を慎重に調査・確認し適切に対応してまいります」と判を押したような回答でした。

このうち参議院・岐阜選挙区選出の大野泰正議員については、過去5年間で5000万円あまりの裏金疑惑が浮上していますが、13日午後…。

(自民・安倍派 大野泰正議員)
「これから、しっかりと捜査に協力して、丁寧に皆さまに説明できる時がきたら説明したい」

大野議員は、これまでと変わらぬ回答を繰り返しました。

© CBCテレビ