国民民主、前原氏らを除名処分と正式決定「新党設立は党規約違反」斎藤氏、嘉田氏らも

前原誠司氏

 国民民主党は13日の両院議員総会で、離党届を提出し新党結成を表明した前原誠司代表代行(衆院京都2区)ら4議員について、離党届を受理せず、除籍(除名)処分とすることを正式決定した。

 前原氏のほかは斎藤アレックス衆院議員(比例近畿)、嘉田由紀子参院議員(滋賀選挙区)、鈴木敦衆院議員(比例南関東)。比例復活で当選した斎藤、鈴木の両氏に関しては「党に対する得票で当選し、議席は党に返還するのが有権者への義務」として、議員辞職も勧告した。処分は党倫理委員会の審議を経て決定した。離党しての新党設立や新党への参加などが党規約や倫理規則に反していると判断された。

 前原氏は京都新聞社の取材に「今までいた党なので感謝し、新たな出発をしたい。政策本位で非自民・非共産の野党結集を進めていく」と述べた。斎藤氏は「党としては当然の処分。与えられた任期を全うしたい」、嘉田氏は「党の決定を率直に受け止める」とそれぞれ語った。

 4氏は11月30日、立憲民主党に離党届を出し除名処分となった無所属の徳永久志衆院議員(比例近畿)も加え、新党「教育無償化を実現する会」を設立することを表明した。

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