広島県警でいわゆる「カラ出張」があったとされる問題で、内部告発した元警察官の男性は県警の捜査が不十分だとして、改めて説明を求めました。
「カラ出張」の問題を巡り、県警は今月8日、不正に旅費などを受け取った「詐欺」などの疑いで警察官3人を書類送検し、懲戒処分しました。32件・16万円余りの不正受給があったとしています。自らも不正に関与したとして内部告発した元警察官の男性は13日朝、県警の担当者と面会し、男性が不正受給したとされる経費の返納などを求められたということです。県警は、証拠が不十分だとして男性を書類送検していません。一方、男性は、「自身が把握している不正受給の件数や金額が、県警の発表内容と異なる」などと主張し、引き続き、県警に説明を求めるとしています。
■内部告発した元警察官
「本当に適切に捜査をされたんでしょうか、という疑問符は私の中でいまだに解けることはありません」
県警監察官室は、「会見内容を承知しておらず、コメントする立場にありません」としています。
【2023年12月13日 放送】