ミュラーがクリスマス前にもバイエルンと契約延長へ

来季もバイエルン残留の公算高まるミュラー[写真:Getty Images]

バイエルンのドイツ代表MFトーマス・ミュラー(34)が、クリスマス前にもクラブとの契約延長にサインする見込みだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。

ここ数カ月ではバイエルン退団の可能性が取り沙汰されてきたミュラーだが、ここに来て大きく風向きが変わり契約延長の可能性が高まっている。

12日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦後にスポーツディレクターを務めるクリストフ・フロイント氏はミュラーの去就に言及。クラブにとって生え抜きMFがいかに重要な存在であるかを語り、延長の可能性を示唆した。

「これほどFCバイエルンを内面化させたプレーヤーはいない。我々は彼の中に何があるかを理解している」

「トーマスにとっては特別な状況だが、我々は良好なコミュニケーションを取っている。彼はチームに対して非常にプロフェッショナルに振る舞ってくれている」

2008年にファーストチームデビューを飾って以降、バイエルンで通算680試合以上に出場しているミュラー。今シーズンはここまで公式戦17試合に出場し、2ゴール5アシストの数字を残しているが、先発出場は6試合にとどまっている。

バイエルンとの現行契約は今シーズン終了までとなっており、ベンチスタートの役割を受け入れつつ、現行で年俸2000万ユーロ(約32億3000万円)とされる高額な給与からの大幅な減俸を呑まない限り、来夏の退団は既定路線とみられていた。

しかし、今回のユナイテッド戦で途中出場から攻撃を活性化させた見事な戦術眼、多くの若手や新加入選手へのポジティブな影響力、先日のフランクフルト戦の大敗後に唯一メディア対応を行う責任感などピッチ内外での貢献度を再考したクラブは、重鎮との契約延長に考えを改めたようだ。

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