モウリーニョ、ペップシティを引き合いに出しローマの厳しい台所事情を吐露「嫉妬してるわけではないが、彼らのような補強は我々には困難だ」

写真:直近の公式戦5試合負けなしと調子を取り戻しつつあるローマ ©Getty Images

2021年夏にローマの監督に就任したジョゼ・モウリーニョ監督は1年目でUEFAカンファレンスリーグを制し、2年目となった昨シーズンはチームをUEFAヨーロッパリーグ決勝へ導くなど、タイトル争いからやや遠ざかっていたローマを持ち前の手腕で復活させている。

今季はリーグ開幕から6試合で1勝と苦しんだローマ。直近の公式戦5試合負けなしとやや調子を取り戻しつつあるものの、DFクリス・スモーリング、FWパウロ・ディバラら主力に負傷者を抱えており今後も困難な戦いを強いられることが予想される。

モウリーニョ監督は現地時間12月14日開催のUEFAヨーロッパリーグ、FCシェリフ戦の前日会見に登場すると、長らくライバル関係にあったジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティを引き合いに出し、ローマの厳しい台所事情についてコメントしているという。スペイン『Marca』電子版が伝えている。

「嫉妬しているわけではないが、シティは大金でカルヴィン・フィリップスを連れてきたにも関わらず彼は1月にクラブを去ろうとしている。そして、ペップは新たな選手を補強する。我々の現実とはかけ離れている。冬の移籍市場で3、4人の選手を補強したいところだが、それは我々には困難だ」

「正直なところセンターバックを1人獲得できればそれで満足だ。それ以上の補強は我々には出来ないからね。スモーリングは1月中は戻ってこられないし、エヴァン・エンディカはアフリカネーションズカップでチームから離脱する。さらに、ジャンルカ・マンチーニも怪我を負っている。とてつもなく困難な状況だ」

モウリーニョ監督は両チーム間では経済的に大きな差があるとし、ローマでは思うような補強が出来ないことを嘆いた。また、冬の移籍市場ではセンターバックのポジションが補強必須であるとし、チームの経済状況を考えそれ以上は望んでいないとコメントしている。

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