自分らしく過ごせる居場所 盛岡にフリースペース「cocomo」

イベントで参加者のメッセージを読む上野康隆さん(左)

 盛岡市のNPO法人ココカラいわて(上野康隆代表)は、精神疾患などで「生きづらさ」を感じる人が、自分らしく過ごすフリースペース「cocomo(ココモ)」を月1回、提供している。好きなように過ごすうちに交流が生まれる居場所として定着し、11月には5周年記念イベントを開催。運営する上野さん(38)は「一人一人の違いを前提に、人とのつながりを感じられる場にしたい」と力を注ぐ。

 「この言葉、いいね!」「なんだか大喜利みたいになってきた」。紫波町で開かれたイベントで、参加者は「自分が『ゆるく』いられる言葉」を思い浮かべ、夢中でペンを走らせる。

 ココモは「誰もがふらっと立ち寄れる場所」をテーマに掲げ、普段は盛岡市盛岡駅西通のアイーナの一室で開催する。一人で過ごしたり、誰かと話したり、編み物をしたりと過ごし方は自由。立場の上下がないよう、スタッフは「お世話係」として参加者と同様、好きなように過ごす。どんな人と一緒でも自分らしくいて良いと感じてもらうため、あえて参加者の属性は定めない。

 今月の「ココモ」は24日午後1時半~3時半。参加無料、申し込み不要。問い合わせは同法人(kokokaraiwate@gmail.com)へ。

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