ブレーブスがフレッチャーを40人枠外に メジャー復帰の可能性大

日本時間12月14日、ブレーブスは先日トレードでエンゼルスから獲得したばかりのデービッド・フレッチャーをロースターの40人枠から外し、傘下マイナーAAA級グウィネットに配属したことを発表した。ただし、この動きはオフシーズンのあいだにロースターの40人枠の空きを確保しておくための形式的なものとみられており、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「開幕前、あるいはシーズンの早い段階でフレッチャーがメジャー復帰を果たす可能性は高い」と伝えている。

米メディア「ジ・アスレチック」のデービッド・オブライエン記者が予想しているように、来季のフレッチャーは内野のバックアップを務めるユーティリティ・プレーヤーとして起用される可能性が高い。では、なぜブレーブスはこのタイミングでフレッチャーをロースターの40人枠から外すことにしたのか。それにはフレッチャーが2年1400万ドル分の契約を残していることと、フレッチャーのサービスタイム(メジャー登録日数)が4年168日であることが大きく影響している。

選手をロースターの40人枠から外してマイナーに降格させることを「アウトライト」と呼ぶが、サービスタイムが3年以上の選手にはアウトライトを拒否する権利がある。ただし、サービスタイムが3年以上5年未満の選手がアウトライトを拒否する場合、今持っている契約を破棄したうえでFAとなる。つまり、現在のフレッチャーがアウトライトを拒否する場合、2年1400万ドルが保証された残りの契約を破棄しなければならないのだ。

サービスタイムは172日が1年としてカウントされるため、フレッチャーはあと4日で5年に到達する。フレッチャーのサービスタイムが5年に到達したあと、ブレーブスがフレッチャーをアウトライトした場合、フレッチャーがアウトライトを拒否してFAになったとしても、ブレーブスには残り2年1400万ドルの契約を負担する義務が発生する。つまり、ブレーブスとしてはフレッチャーが絶対に必要という状況になるまで、この「4日」の猶予をキープしておきたいというわけだ。

まだ40人枠に余裕がある現在の状況で、ブレーブスが早々にフレッチャーをアウトライトしたのは意外だったが、来季開幕までのどこかのタイミングで行われる動きだったことは間違いない。とはいえ、ブレーブスはいつでもフレッチャーを40人枠に戻すことができ、もちろん開幕ロースター入りの可能性も十分にある。現時点では40人枠外となってしまったが、フレッチャーが来季、内野のユーティリティとして起用される可能性は高いと思われる。

The post ブレーブスがフレッチャーを40人枠外に メジャー復帰の可能性大 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.