知的障害者施設で入所者虐待か 北海道監査、職員が顔殴る

 北海道帯広市の知的障害者支援施設「帯広慈光学園」で、男性職員が入所者に顔を殴るなどの暴行を加えていたことが14日、運営する社会福祉法人「真宗協会」(同市)への取材で分かった。北海道は法人から報告を受け、虐待があったとみて施設の監査を始めた。

 同法人の佐藤英副所長によると、11月27日、職員が入所する50代男性を虐待していると内部通報があった。設置されたカメラの映像で、10月に男性を殴って蹴り倒し、体を引きずる様子を確認。男性は顔にけがをし病院で治療を受けたという。

 法人は職員を出勤停止処分にした。聞き取りに対し「外に出るのを嫌がったため暴行してしまった」と説明したという。

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