知らぬ間にテレビない…インターホン鳴らし、留守なら泥棒に入っていた男4人 20~30代で起こした事件190件を確認、2485万円も奪っていた…捜査終結 人少ない場所の住宅、スマホの地図アプリで探していた

埼玉、群馬、栃木、茨城、長野で侵入・窃盗も 4人を追送検

 埼玉を含む5県下で窃盗などを繰り返したとして、埼玉県警捜査3課と熊谷、鴻巣、西入間、羽生署の合同捜査班は12日、邸宅侵入と窃盗などの疑いで、群馬県大泉町寄木戸、無職の男(30)=住居侵入、窃盗罪などで公判中=ら28~38歳のベトナム籍の男4人をさいたま地検熊谷支部に追送致した。県警はこれまでに窃盗等の事件190件(被害総額約4307万円相当)を確認。うち、183件(同4235万円相当)を追送検し、捜査を終結した。

 追送致容疑は共謀の上、2021年8月16日~昨年6月21日、埼玉、群馬、栃木、茨城、長野の5県の空き家など183カ所に侵入するなどし、現金約2485万円とテレビなど696点(時価計約1749万円)を盗んだ疑い。

 同課によると、男らはスマートフォンの地図アプリなどを使用。郊外や農村地帯など人通りの少ない場所の空き家や一般住宅などに狙いを定め、インターフォンを鳴らし不在を確認してから犯行に及んでいた。

 主に空き家を狙う理由については、知人から「家主が住んでいた時の家電や貴重品がある」などと教わったことがきっかけ。次第に一般住宅への忍び込みなども行うようになったという。4人は来日後、知人を介して知り合ったとみられる。

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