津波に備え「逃げ地図」 野田中が作成中、経路と所要時間示す

野田村沿岸部の「逃げ地図」作りで避難路に色を塗る生徒たち

 野田中(菊池勉校長、生徒91人)の3年生32人は、最大クラスの津波からの避難経路を記した、野田村沿岸部の「逃げ地図」を作成している。時間経過と避難距離が分かるようにルートを色付けし、早期行動を促す。タブレットから携帯電話などへ地図データを送信する予定だ。

 地震発生後、約30分で津波が到達するとし、避難する目標地点を話し合い、経路を決定。講師を務める村総務課の工藤剛防災官は「地震直後すぐ避難することはできないので、約15分は準備時間として、残りの15分で逃げられるように考えよう」と助言した。

 歩く速さを毎分43メートルと設定し、5分で進む215メートルを1区間として緑や黄緑、黄色、赤など7種で色分け。津波浸水域が示された地図の避難路を塗ることで、どのくらい進めるか目安にしてもらう。今回は避難する方向も明示する。

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