ビヨンセ、【ルネッサンス・ワールド・ツアー】の成功で純資産が10億ドルに近づく

【ルネッサンス・ワールド・ツアー】が大成功したおかげで、ビヨンセがビリオネア(10億ドル以上の純資産を持つ人)になろうとしている。米経済誌フォーブス(有料記事)の新しい推定によると、彼女の純資産は今年3億ドル(約425億円)近く膨れ上がり、8億ドル(1,134億円)になった。

2023年6月にビヨンセは、同誌が毎年発表する“米国で最も裕福な自力で出世した女性”ランキングで48位に入り、当時の推定資産は5億4,000万ドル(766億円)だった。42歳の彼女の収益を押し上げたのは2023年の収入、特に【ルネッサンス・ツアー】から得た推定1億ドル(税引き後)(141億円)だ。

それ以外の資産の底上げについて米フォーブスは、ビヨンセの音楽カタログと美術品コレクションを同誌が以前見積もった額を調整した結果だと推定している。彼女の純資産の残りは、夫ジェイ・Zと共有する個人資産と、彼女のパークウッド・エンターテイメント社における事業保有資産の組み合わせによるものだ。

米フォーブスによると、夫妻の不動産ポートフォリオは推定3億2,000万ドル(452億円)の価値があり、その中には6月に購入した米カリフォルニア州マリブにある、同州史上最も高額な住宅と言われている2億ドル(282億円)の豪邸も含まれている。

米フォーブスは米ビルボードの数字を引用し、ビヨンセの純資産を大きく押し上げたのは5月から10月にかけて17か国39都市を回り、5億7,900万ドル(817億円)の収益を上げ、史上最高の興行収入を記録したツアーのひとつとなった【ルネッサンス・ワールド・ツアー】によるものと報じた。もうひとつの要因は、自身が脚本、監督、プロデュースを手がけ、最近リリースされたコンサート・フィルム『Renaissance: A Film By Beyoncé』だ。 テイラー・スウィフトのように、ビヨンセはAMCシアターと直接契約を結び、スタジオの参加を回避し、収益を直接分配することを可能にした。最終的な興行収入はまだ出ていないが、この映画は初週で全世界で2,700万ドル(38億円)以上の興収を記録した。

映画『ルネッサンス』の英ロンドン・プレミアに出席したテイラーもまた、10月に米フォーブスが推定したところによると、大規模な【The Eras Tour】から得た1億9,000万ドル(268億円)の純利益(税引き後)のおかげでビリオネアになった。米誌タイムの<パーソン・オブ・ザ・イヤー>カバー・ストーリーで、彼女はビヨンセの才覚とインスピレーションに賛辞を送り、「音楽業界の常識を破壊する偉大な存在です。テーブルをひっくり返し、古風なビジネス慣習に挑戦する方法をすべてのアーティストに教えてくれました」と語っていた。

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