ルミネート、米ビルボード・チャートにおける独立系レコード店の売上カウント方法を変更する計画を進める

現地時間2023年12月13日に業界のパートナーや独立系小売業者に送られたメモによると、米ビルボード・チャートにデータを提供しているルミネートは、以前から発表していたように、インディーズ小売業におけるフィジカル・セールスを測定するための加重データ・モデリングを廃止する計画を進めている。

この変更は、ルミネートの2024年カレンダーの初日である12月29日に発効し、ルミネートのシステム内で別々に測定されている米国市場とカナダ市場の両方に適用される。

ルミネートとその前身企業は30年以上にわたり、CD、アナログ盤、カセットの売上を米国市場全体から推定するために、独立系店舗のサンプリングに依存してきた。加重の撤廃に関する業界へのメモには、「この変更の目的は、可能な限り正確なデータを業界に提示することであり、それは常に我々の第一の目標である」と書かれている。

ルミネートは、小売業者、レコード・レーベル、流通業者、業界団体など、業界のあらゆる面との話し合いの結果、“現行の加重モデルは廃止すべきというコンセンサスが得られた”ため、独立系小売部門の売上を集計する新たな方法を実施することを決定したと述べている。

この“コンセンサス”はどうやら新しい展開のようだ。というのも、米ビルボードが過去6週間にわたり報じてきたところでは、独立系部門に対するルミネートの変更計画に対して、業界が広く抵抗していることがわかったからだ。

今後、2024年1月29日以降、ルミネートは、米国市場全体の売上を測定するために外挿することなく、独立系店舗からの実際の売上のみをカウントする。11月15日現在、同社はすでに米国のフィジカル市場全体の93%をカバーしており、週に1,000点以上の売上を達成する米国の独立系小売店の95%からデータを受け取っていると述べている。

ルミネートのメモによると、音楽業界全体と協力し、すべての当事者にとって集団として最も理にかなった解決策を見つけるという。それ故に、業界はルミネートに売上を報告する小売店の数を増やすよう努力すべきということで合意しているという。同社によると、まだ売上を報告していない店舗は、公式サイトまたはEメールで詳細を知ることができる。

ルミネートは、報告プロセスを合理化するために小売店やその販売時点情報管理システム(POS)と協力するとともに、独立系小売店と連絡を取り合い、質問に対応し、フィードバックを提供するためのリソースを割り当てると述べている。さらに同社は、米国とカナダのすべての独立系報告店舗に対し、独立系小売店部門のみのベストセラー・タイトルを反映した週間フィジカル・セールス・データを無料で共有するとしている。

ルミネートは、加重なしの実売に変更したことが、“業界にとって最高品質のデータにアクセスする最良の方法である”と確信していると結論づけている。

注:ルミネートは、PMCの子会社でペンスキー・メディア・コーポレーションとエルドリッジの合弁会社であるPME TopCoが所有する独立運営会社。米ビルボードはPME TopCoの子会社であるPME Holdingsが所有する独立運営会社。

© 株式会社阪神コンテンツリンク