北九州沖で機雷の爆破処理 続く戦争の後始末

北九州市沖で見つかった機雷の爆破処理で上がった水柱=14日午後

 海上自衛隊下関基地隊(山口県下関市)は14日、北九州市沖の海中で、日本軍と米軍の機雷や砲弾など計20個を爆破処理した。洋上風力発電所の建設工事が行われている海域で見つかった。付近には太平洋戦争時のものとみられる不発弾が残っており、今も戦争の後始末が続く。

 午後2時15分ごろ「ドーン」という衝撃音の後、海面が盛り上がり、海底の泥などを含んだ灰色の水柱が100メートルほどの高さまで突き上がった。爆破したのは戦争末期に米軍のB29が落としたとみられる長さ約2メートル直径60センチの機雷1個だ。

 関門海峡周辺には米軍が封鎖を目的として約5千個の機雷を設置。1500個ほどが残っている。

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