次期駐中国大使、首脳外交へ意欲 アステラス製薬の邦人解放を要求

インタビューに答える金杉憲治次期駐中国大使

 金杉憲治次期駐中国大使は14日、都内で共同通信の単独インタビューに応じ、日中関係の安定化に向けて首脳外交を進めていく必要があるとして「現場で環境を整えるのが(大使の)仕事だ」と意欲を表明した。中国当局によるアステラス製薬の日本人男性社員の拘束を巡り、男性を含む日本人5人について「即時解放を求める」と強調した。

 日中関係を巡っては岸田文雄首相と習近平国家主席による11月の首脳会談で、両国の戦略的互恵関係の推進で合意した。金杉氏の着任により、邦人拘束や東電福島原発処理水の海洋放出など日中間に山積する課題の解決につなげられるかどうかが焦点となる。19日に着任する。(共同)

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