火事ですか?救急ですか?「日本語を話せず怖かった」外国人対象の119番通報の訓練

国内の外国人の増加に伴い、にわかに問題となっているのが119番通報への対応です。静岡県沼津市では、外国人などを対象に緊急通報の方法などを学ぶ講座が開かれました。

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12月14日の講座には、静岡県東部地区に住むアメリカ出身の親や子など、9組が参加しました。

<アメリカ出身の女性>
「症状の単語が分からないことがあって困っています。きのう、とげが刺さって単語がわからなかったから、ちょっと大変でした」
「私は話せないから、怖いです。どうしよう?何する?わからないです。ちょっと怖かった」

講座では、実際に119番通報を掛けてみて、どんなことを伝えればいいのかを確認しました。

<指令センター>
「火災ですか?救急車の要請になりますか?」
<アメリカ出身の女性>
「救急車お願いします」

消防からはまず「火事」「救助」「救急」のどれにあたるかを示し、次に「どこに来てほしいのか」を伝えるよう説明がありました。

<救急隊>
「こんにちは救急隊です。外国の方ですね」
「はい」

<アメリカ出身の女性>
「何を聞くか知らなかったから自信がなかったですけど、今はちょっとわかりますから大丈夫だと思います」
「救急車に電話をする時に、本当にわかるので嬉しいです」

<沼津北消防署 宇佐美知治副署長>
「傷病者の年齢だとか容体だとか、一番は場所ですね。どこからかけているとか。それが説明できるだけで出動時間は大幅に短縮されると思います」

駿東伊豆消防本部では、民間の三者間同時通訳サービスを利用し、外国人からの119番通報に対応していますが、国内の外国人の増加に伴い、通報に関する知識の周知も欠かせなくなっています。

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