PFAS問題で共産党の国会議員が視察「10年くらい経ってもまだまだ出てきている」工場の元従業員が説明=静岡 

静岡市清水区の化学工場周辺で、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されている問題をめぐり、共産党の国会議員が12月14日、現地を視察しました。

【写真を見る】PFAS問題で共産党の国会議員が視察「10年くらい経ってもまだまだ出てきている」工場の元従業員が説明=静岡

<植田麻瑚記者>
「静岡市清水区の化学工場前です。高濃度のPFASが検出されたことを受け、共産党の国会議員が現地視察に訪れています」

静岡市清水区の化学工場「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」周辺で、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されている問題。共産党の国会議員3人が周辺の水路や井戸を視察しました。

静岡市は2023年10月以降、工場周辺の水路や井戸でPFASの濃度調査を行ってきましたが、12月12日の会見で、工場近くの雨水ポンプ場の排水から、国が示す暫定目標値の220倍の濃度が検出されたことを明らかにしました。

視察には、この工場でかつて働いていた元従業員の男性も同行し、当時、どのようにPFASを取り扱っていたか説明しました。

<元従業員の70代男性>
「PFOAは2013年に全部(取り扱いが)終わったんです。2014年には完全になくなっているんだけど、それから10年くらい経ってもまだまだでてきている」

議員はその後、本田副市長らと面会し、元従業員の血中濃度を調査・開示するよう市として事業者に要請すべきだと訴えました。

事業者側は工場の敷地境界で地下水の遮水壁を設置する対策を示しています。

© 静岡放送株式会社