「ストリートファイター6 タイプアーケード」稼働記念イベントをレポート!どぐら選手、かずのこ選手、RaMuさんとの対戦に数多の猛者が襲来

タイトーは本日12月14日、アーケード用対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6 タイプアーケード」の稼働記念セレモニーを実施した。

「ストリートファイター6 タイプアーケード」は、家庭用ゲームとしてカプコンより発売中の「ストリートファイター6」のアーケード版だ。本日12月14日より全国のゲームセンターにて稼働開始となる。

稼働開始に併せて、プラサカプコン 吉祥寺店では「ストリートファイター6 タイプアーケード」のメディア向け稼働記念セレモニーおよび稼働記念イベントが行われた。本記事では、稼働記念イベントでの一般客を交えた対戦会やプロゲーマーによるエキシビションマッチにフォーカスしてレポートをお届けしていこうと思う。

こちらがコントローラー部分。筐体によって異なる部分もあるが、基本的な操作感は前作とそこまで変わらない。
こういうインストカードもアーケード版の味だろう。

■かずのこ選手、どぐら選手、RaMuさんによるエキシビションマッチが実施!

イベントの冒頭には、本日のゲストであるプロゲーマーのどぐら選手、かずのこ選手と、タレントのRaMuさんが入場。RaMuさんは現在、板橋ザンギエフ選手に師事しながら「ストリートファイター6」(以下、スト6)を遊んでいるそうで、今回アーケード版を初めて触るとのことだった。

MCを務めたのは、カプコンプロツアーなどの実況解説でもおなじみ、お笑い芸人の「NOモーション。」のお二人( 矢野ともゆき。さん、星ノこてつ。さん)である。

その後、RaMuさんとプロゲーマーの2人によるエキシビションマッチが実施された。かずのこ選手はクラシック操作のキャミィ、どぐら選手はクラシック操作のディージェイ、RaMuさんはモダン操作のジュリを使用した。

RaMuさんはモダン操作らしいワンボタンの優位を生かした無敵技の打ち方が上手く、全力でプロの2人に迫るも、さすがにそこはプロゲーマー。危なげなく勝利していた。実際にプロの実力をまのあたりにして、RaMuさんは「ボコボコにされたけど、気持ちいのいいボコボコにされ方だった」と爽やかな感想を述べていた。

かずのこ選手とどぐら選手の試合では、多彩な攻めてからドライブインパクトを通したかずのこ選手がリードするも、どぐら選手のディージェイが持ち前の大火力を生かして逆転勝利を収めた。だが、一般のお客さんが入る前のメディア向け説明会でもエキシビションマッチが行われており、そちらではかずのこ選手が勝利していたことも記しておく。

実際にプロの試合を見ていても、1試合先取はなにがあるかわからないというのを痛感したが、筆者個人の感想としては、そんな勝負をゲームセンターで100円を入れてやる、というのがなかなかオツなのではなかろうか。

試合を終えてかずのこ選手は、「自分の家よりも画面が大きく、普段よりも迫力があったので、プレイしていて気持ちよかったです」と家庭用との違いを語った。

一方、どぐら選手は「まさか、ゲームセンターで『ストリートファイター6』ができる日が来るとは……! 最初は画面の違いに戸惑いましたが、やってみると違和感なくできたので、これからはゲームセンターでいっぱい遊べそうです」と、アーケード版の稼働に喜びを見せていた。

RaMuさんは、「プレイもそうですけど、音がいいですね。そこも白熱するポイントというか、オンラインだと相手の熱量がわからないのですが、アーケードはそこがすごく伝わってくるのでヒヤヒヤしました!」と、アーケード初体験の感想をコメント。実際、プロゲーマーの手元を生で見ることができる貴重な機会ではあるので、今後またアーケード版のイベントがあった時には足を運んでみることをオススメする。

自然とゲームセンター時代の座り方になっていたというどぐら選手。
かずのこ選手も、モニターを見つめる視線は真剣そのものだ。

■プロゲーマーとオフ組手!中にはプロを倒す猛者も

エキシビションマッチのあとは、来場していた一般客との対戦会が実施。ゲストの3人のうち1人を指名して対戦する形式で、対戦後には、eスポーツらしくプレイヤー同士で握手が行われた。実際に対戦後に文字通り手を取り合う機会は最近ではずいぶん少なく、対戦会に行くような熱心な人でなければ、こういったコミュニケーションをとる機会も少ないだろう。

この日はディージェイの使い手が多く来ており、必然的にディージェイ使いの第一人者であるどぐら選手の指名が多かった。Noモーション。の矢野さんはこの現象を“どぐラッシュ”と命名、どぐら選手も「どぐラッシュ、継続率84%や」とコメントを返していた。

そのほか、対戦のセッティング時間にはNOモーション。の2人によるショートコント「日常の中にあるストリートファイター」が披露され、オチではマノンの勝利ポーズモノマネを決めて、会場に笑いを呼んでいた。

格闘ゲーム好きなら確実にツボに刺さるNOモーション。のモノマネ。マニアックなネタまで完備しているところも魅力だ。

また、女性の来場者も前作までのオフラインイベントと比べて格段に多く、本作の注目度の高さを感じた。初心者らしき女性プレイヤーがRaMuさんを指名して対戦するシーンも見受けられ、新規プレイヤーもモダン操作のおかげでプレイしやすくなっているのを痛感する。しかも、アーケード版は製品版を買わなくても100円で1プレイできるほか、2敗までならゲームオーバーにならない“セイフティモード”が実装されているので、新規の人も今後さらに増える、なんてこともあり得るのではないだろうか。

対戦会の後半では、自前のレバーレスタイプのコントローラーを持参する挑戦者も現れた。どぐら選手は「こういう気合の入ったコントローラー持ってきてる人は猛者が多いんですよ」と冷静な分析をしていた。事実、この挑戦者の人はかなりの猛者で、レバーレスの特徴である高速入力を生かした対空でかずのこ選手に勝利。どぐら選手は「だから気をつけろって言ったじゃねえか!」とかずのこ選手を笑顔で叱咤していた。

どぐら選手がサブのブランカやルークを披露したり、かずのこ選手が土壇場で“全力で勝ちに行きたいときのODアクセルスピンナックル”(命名:どぐら選手)を出したりと、にぎやかな雰囲気のまま対戦会は終了。猛者から初心者まで様々なお客さんが訪れていたが、対戦後には皆笑顔でオフ対戦の味をかみしめていた。

■イベントを終えて。まだまだ勢いづく「ストリートファイター6」を遊んでみよう

最後に、今回ゲストで登場した3人と、MCのNOモーション。さんの感想を紹介して、本レポートを締めくくりたいと思う。

かずのこ選手:自分はあまり「ストリートファイター6」のオフラインイベントに参加したことがなかったのですが、今回アーケード版が稼働するということで今後オフラインイベントも頻繁にできるようになると思います。また、こういう風にみんなで集まって対戦できる機会にしっかり実力を出せるよう、タイプアーケードで練習しておこうと思います。

どぐら選手:ゲーセンいいっすね……。ゲームセンターでゲームをやるのはかなり久しぶりだったのですが、久々にやってこんな感じだったなーというのを思い出しました。あとは、全国のゲームセンターにタイプアーケードが設置されるので、地方でもイベントがやりやすくなるのかなーと今から楽しみにしています。そのほか、旅行等に行ったときに「スト6あるじゃん」でフラっと対戦できるのも楽しみです。積極的にゲームセンターに行こうと思ってますので、皆様よろしくお願いします!

RaMuさん:アーケードで遊んだのは今回が初めてだったのですが、実際遊んでみると緊張とボタンを弾く音とが混ざり合ってすごく気持ちが昂りました。家で虚空に向かって、人間なのかわからない相手と戦っていたような気持ちだったので、対人間を実感するアーケード版はすごく楽しかったです。歓声や拍手も気持ちよかったですね。あとは、最近は大会に参加する機会も増えたのですが、「スト6」をホテルまで運ぶのは大変なので、アーケード版で遊べるのはすごくありがたいです。今後もどっぷり、「スト6」遊んでいきたいと思います!

NOモーション。:僕らは割とゲームセンターに遊びに行くことが多いのですが、さらに遊びに行きたくなりましたね。普段はこのコスプレ衣装じゃないのですが、どうも体形でわかるらしくて。結構普段の恰好のときにも声かけていただいています。あと、カードに名前書いていますので、ゲームセンターで僕らを見かけたら、ぜひ対戦してください!

筆者の感想としては、「オフラインのイベントでこんなに人集まるんだ!」というのが、最初に思った正直な感想である。このイベントは平日の朝9時からというスケジュールだったのだが、それでもお店の外まで続く長蛇の列で、繰り返すようだが「ストリートファイター6」の人気の高さを痛感した。

前作「ストリートファイターV」では家庭用と並行してアーケード版を遊んでいたので、今回の稼働は非常に楽しみだ。アーケード版専用のランキングシステムなどもモバイルサイトにて前作同様に楽しめるようなので、また特別称号をめぐって100円を入れる日々が訪れそうである。

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