中之島を彩る「光のルネサンス」全コンテンツ開始、初日に歓声

水都大阪のシンボル・中之島を彩る冬の風物詩『OSAKA光のルネサンス2023』が11月より開催中。そのコアプログラムとも言える「大阪市中央公会堂壁面プロジェクションマッピング」が12月14日より始まり、多くの観客と報道陣の前で初回上映がおこなわれた。

大阪市中央公会堂の壁面に映し出されるプロジェクションマッピング

上映に先立って行われたセレモニーには、プロジェクションマッピングの制作者が登場。代表者は「今回のプロジェクションマッピングのテーマは『Singularity Arts』(芸術の特異点)で、新たな技術とクリエイターの創造力を組み合わせて新しいものを生み出す、という意味。未来に希望を持てる作品になったと思っています」と説明した。

同じく制作者の大阪芸術大学の学生代表者は、「新型コロナの影響で多くの人が大変な時間を送ったと思う。この4年間分の感動を皆さんに届けたいという思いと、大阪に光を灯し、大阪を盛り上げたいという熱い気持ちでこのプロジェクトに取り組んだ」と観客に語りかけた。

その後、点灯セレモニーには「2025年大阪・関西万博」の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場。初回上映では、国指定重要文化財である「大阪市中央公会堂」のレトロな壁面が、カラフルなレーザーライトで照らされ、建物が動き出すかのような、消えた建物が暗闇から現れるようなストーリー仕立ての表現で観客を沸かせた。

初日にはたくさんの人が光のアートを楽しんだ

このプロジェクションマッピングは、12月25日まで毎日夕方5時から夜9時の間、15分間隔で上映される。中央公会堂の周辺は、いくつものイルミネーションスポットやモニュメント、光のマルシェなどが設置され、最終日まで夕方4時から夜10時の間で車両通行止め(自転車を除く)をおこなうなど、エリア全体で冬の夜を盛り上げる。土佐堀川の流れを眺めながら、水都大阪らしい水辺の光のプログラムを冬の思い出に。

取材・文・写真/上地智

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