欧州中銀、利上げ見送り インフレ鈍化、2会合連続

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は14日に理事会を開き、主要政策金利を4.5%のまま据え置くことを決めた。利上げの見送りは10月に続き2会合連続。物価上昇率が鈍化し、ドイツなどで景気の先行きへの不安が高まっていることを踏まえた。

 ECBはインフレを抑えるため、昨年7月から今年9月まで10会合連続で利上げした。市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利は4.0%と、1999年の単一通貨ユーロ誕生以降で最高水準にある。

 ECBの目標とする物価上昇率は2%。ユーロ圏の消費者物価指数は昨年10月に前年同月と比べ10.6%上昇し、過去最高を記録した。

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