日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所は14日、台北市内のホテルで、片山和之氏の代表就任レセプションを開催した。片山氏はあいさつで、「台湾と日本は自由、民主、法治、基本的人権の価値尊重を共有しており、非常に重要なパートナーである」と述べた。
その上で、台湾海峡の平和と安定は日本を含む国際社会の安定にとって不可欠であると述べた。
現在台湾には2万人を超える日本人が住んでいるほか、観光や仕事で訪台する日本人や、台湾からの訪日観光客も多いとして、台湾と日本の人的交流が良好な日台関係を強化しているとの見方を示した。また、ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出にも言及し、台湾と日本が産業での協力関係をさらに強化するために努めると述べた。台湾が2021年9月に申請した環太平洋連携協定(TPP)の加盟実現に向けても引き続き努力していく方針を示した。
台湾の対日本窓口機関である台湾日本関係協会の蘇嘉全会長は、「片山氏が台湾を支持してくれることを信じている」と述べた。
レセプションには、行政院(内閣)の鄭文燦副院長(副首相)らが出席した。