北朝鮮駐スイス大使が出国 象牙密輸疑惑で国連調査

14日、スイス・ジュネーブで、北朝鮮の韓大成駐スイス大使を乗せて離陸する中国国際航空機(共同)

 【ジュネーブ共同】象牙密輸に関わった疑いで国連安全保障理事会やスイス当局が調査していた北朝鮮の韓大成駐スイス大使が出国したことが14日分かった。北朝鮮は疑惑追及が本格化する前に帰国を急がせたとみられる。関係者が明らかにした。

 韓氏は14日、ジュネーブ発北京行きの中国国際航空の便で出国した。中国の外交官らが見送ったという。搭乗便は15日早朝に北京に到着。韓氏は北朝鮮に戻る前に数日間、北京に滞在するもようだ。後任人事は不明。

© 一般社団法人共同通信社