“スタジオジブリで培った技術と志は宝物”米林宏昌監督が描く冒険ファンタジー『メアリと魔女の花』

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12月15日は、スタジオジブリで中核を担ったプロデューサーが設立したスタジオポノックの初長編映画となる『メアリと魔女の花』が本編ノーカットで登場。
スタジオポノック6年ぶりとなる長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』がこのたび公開されることを記念しての放送となった。

禁断の“魔女の花”を見つけたことから、一夜限りの不思議な力を手に入れた少女メアリが奇想天外な大冒険を繰り広げる…。ハラハラ・ドキドキの魔法世界に胸躍るエンターテインメント超大作だ。

原作はイギリスの女性作家メアリー・スチュアートの児童文学『The Little Broomstick』(邦題『小さな魔法のほうき』)。監督は、スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』で初監督、続く『思い出のマーニー』では、米アカデミー賞の長編アニメーション映画賞にノミネートされ、国内外で高い評価を受ける米林宏昌。

スタジオジブリを離れた後の米林監督は、「ジブリという恵まれた環境でしか作ったことのない自分が全くのゼロに戻り、そこから1本の映画を完成させることができるだろうか。スタッフもおらず、ましてやスタジオもない、制作費は集まるのだろうか」という不安を抱えていたのだそう。「でも描き続けるしかない。描き続けることが僕の仕事だから」と思ったという。ジブリ作品を支えたスタッフだけでなく才能ある人達が集結し、スタジオポノックという新しい現場を得た米林監督は、約20年の間、スタジオジブリで過ごして学び、培った技術と志が宝物だと語っている。

今回、主人公メアリ役を、米林監督の『思い出のマーニー』で第三のヒロイン、彩香を演じた杉咲花が担当。また、メアリに巻き込まれて魔女の国に連れてこられた新聞配達の少年、ピーター役を、同じく米林作品の『借りぐらしのアリエッティ』で療養中の少年・翔を演じた神木隆之介が担当している。
日本以外でも150以上の国と地域で公開され、世界的な高評価を受けた話題作。最新作の『屋根裏のラジャー』と共に楽しみたい。

【ストーリー】
赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された、禁断の“魔女の花”だった。一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘(うそ)が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。魔女の花を求める、校長マダム・マンブルチューク。奇妙な実験を続ける、魔法科学者ドクター・デイ。謎多き赤毛の魔女と、少年ピーターとの出会い。そして…。メアリは、魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れて、すべての魔法を終わらせようとする。しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう――。
次第に明らかになる“魔女の花”の正体。メアリに残されたのは1本のホウキと、小さな約束。魔法渦巻く世界で、ひとりの無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか。

『メアリと魔女の花』(2017)
原作:メアリー・スチュアート(KADOKAWA刊)
脚本:坂口理子
脚本・監督:米林宏昌
音楽:村松崇継
主題歌: SEKAI NO OWARI「RAIN」
プロデューサー:西村義明
制作:スタジオポノック
製作:「メアリと魔女の花」製作委員会

声の出演
メアリ:杉咲花
ピーター:神木隆之介
マダム・マンブルチューク:天海祐希
ドクター・デイ:小日向文世
赤毛の魔女:満島ひかり
フラナガン:佐藤二朗
ゼベディ:遠藤憲一
バンクス:渡辺えり
シャーロット:大竹しのぶ

写真提供:(C)日テレ

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