土壇場J・ペドロ弾のブライトンが逆転で首位通過! 三笘薫はフル出場で攻撃の起点に【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループB最終節、ブライトンvsマルセイユが14日にブライトン&ホーヴ・コミュニティ・スタジアムで行われ、ホームのブライトンが1-0で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫はフル出場した。

前節、AEKアテネにリベンジを果たして2位以内を確定させたブライトン。この最終節では1ポイント差で首位のマルセイユをホームで迎え撃ち、逆転での首位通過を狙った。デ・ゼルビ監督は1-1のドローに終わった直近のバーンリー戦から先発6人を変更。三笘やヒンシェルウッド、ギルモアらを先発に復帰させた。

立ち上がりからボールの主導権を握ったブライトンが押し込む展開が続く。決定機には至らぬも、アディングラ、ジョアン・ペドロとフィニッシュの形を作り出すと、18分には三笘がカットインからの右足シュートで枠内シュートも記録した。

以降も相手陣内で押し込むブライトンだが、[5-3-2]の堅固なブロックを敷くマルセイユの守備をなかなか崩し切れない。前半終盤にはボックス内でボールを受けたジョアン・ペドロが反転シュートを狙うが、これはGKパウ・ロペスの正面を突いた。

結局、ゴールレスで折り返した試合は後半も同様の展開で進んでいく。ブライトンは立ち上がりにギルモアの強烈なミドルシュートでゴールを脅かすが、これはパウ・ロペスの好守に遭う。

後半はより前向きな形で仕掛けるシーンが目立つ三笘は立ち上がりに鮮やかなドリブル突破からの右足アウトを使った絶妙なクロスで見せ場を作ると、58分にはペナルティアーク付近まで切り込んでボックス右でフリーのアディングラにラストパスを通す。だが、ここはアディングラがシュートを大きくふかしてしまう。

以降は徐々にマルセイユに押し返されてボックス内で際どい場面を作られると、デ・ゼルビ監督が動く。切り札のファーガソンの投入に加え、後半半ば過ぎにはヒンシェルウッド、ブオナノッテを下げてララナ、ミルナーと百戦錬磨のベテランを同時投入。

この交代によって徐々に良い流れを作り出すと、今季ELチーム得点王が土壇場で大仕事を果たす。88分、相手陣内中央での細かい繋ぎからグロスのラストパスを受けたジョアン・ペドロがDF2枚に囲まれながらも強引に右足を振り抜くと、このシュートがゴール左隅に決まった。

待望の先制点を手にしたブライトンはここから完全に逃げ切り態勢に入ると、慌ててゴールを奪いにきたマルセイユの反撃を冷静に凌ぎ切って1-0の勝利。最終節での首位攻防戦を見事に制し、ELラウンド16ストレートインを決めた。

また、同日行われたアヤックスvsAEKアテネは、ホームのアヤックスが3-1で勝利した。

この結果、3位フィニッシュのアヤックスはカンファレンスリーグ(ECL)の決勝トーナメントプレーオフ行きを決め、AEKアテネの最下位での敗退が決まった。

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