山本争奪戦はドジャースとヤンキースが本命 フィリーズも参戦へ

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している山本由伸の争奪戦は、少なくとも7球団による争いとなっているようだ。すでに山本との面会を済ませているドジャース、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツに加え、レッドソックス、ブルージェイズ、フィリーズも近日中に面会予定だという。ヘイマン記者はフィリーズが現地時間木曜日(14日)に面会する予定であることを報じる一方、「ドジャースとヤンキースが本命だろう」との見解を示した。

山本とメジャー30球団の交渉期限は日本時間1月5日午前7時。ただし、そこまで争奪戦が長期化するとは予想されておらず、遅くともクリスマスあたりまでには山本が移籍先を決断するとみられている。なお、投手が結んだ史上最長の契約はウェイン・ガーランドの10年契約(1977~86年インディアンス、ただしメジャーでのプレーは1981年が最後)だが、ヘイマン記者は山本がそれを超え、12年契約を結ぶ可能性について言及した。

フィリーズが山本の獲得を狙っているのは少し意外と言えるかもしれない。自軍からFAとなったアーロン・ノラと7年1億7200万ドルで再契約を結んだ時点で先発投手の補強を終えたと思われていたからだ。現状の先発ローテーションはノラ、ザック・ウィーラー、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスという顔ぶれ。山本を獲得してサンチェスをリリーフに回すことを視野に入れているとみられるが、来季終了後にFAとなるウィーラーの流出に備える思惑もあるのだろう。

山本の争奪戦は「ヤンキースが本命」との見方が強かったが、大谷獲得に成功し、大谷を契約交渉の場に同席させるなど攻勢を強めているドジャースが一気に追い上げている状況。最終的には「ニューヨーク2球団の一騎打ち」になることを予想する声が多かったものの、今では「東西の名門対決」にシフトしつつある。「12年3億ドル」とも言われる山本を手に入れるのは、いったいどのチームになるのか。争奪戦への注目度は日を追うごとに高まっている。

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