DJI、「Ronin 4D-8K」発表。DJIの最先端映像技術

小売希望価格は以下の通り。

  • Ronin 4D-8Kコンボ:税込1,810,820円
  • Zenmuse X9-8K ジンバルカメラ:税込440,770円

映像制作の原動力に

DJI Ronin 4D-8Kは、一人一人の映像監督のニーズに応える印象的な機能を多数搭載し、最高クラスの撮影性能を遺憾なく発揮するという。本カメラは、フルサイズ8K/60fpsと4K/120fpsで撮影でき、優れた画質を誇り、映像クリエイターは、撮影シーンごとのニーズに応じて、優れた汎用性を発揮できる。

800/4000デュアルネイティブISOにより、様々な照度条件下で性能を発揮し、最大14.7ストップのダイナミックレンジを誇り、どんな撮影シナリオでもシネマティックで深みのある色合いと表現力豊かなカラーグレーディングを実現した。

Ronin 4D-8Kには、正確な露出調整を行える9ストップ組込式NDフィルターが内蔵され、交換可能なDL/E/L/PL/Mレンズマウントで撮影の自由度が広がるという。また、LiDARフォーカスシステムを用いた、マニュアルレンズでオートフォーカスや自動マニュアルフォーカス (AMF) 機能により、迅速で正確なフォーカス調整を実現した。

工具を使わずにFlexを使用する構成へとシームレスに切り替えることができるので、外出先でも調整でき、カメラの汎用性が更に向上した。実質、Ronin 4D-8Kは、容易かつ正確に、撮影監督の創造性あふれるビジョンを現実にする、包括的ソリューションという。

DJIシネマカラーサイエンス

Ronin 4D-8Kは、DJIシネマカラーサイエンス (DCCS)を搭載し、息を呑むような自然な肌の色合いを提供し、複雑な照明条件下でも、正確で真の色合いを再現する。このDCCSは、プロが行う空撮および地上撮影での撮影機材向けに設計され、人の目が感じる色鮮やかさをそのまま鮮明に再現できる。

DCCSのカラーエンジンは、新しいアルゴリズムを搭載し、細部まで鮮明に表現しつつ、スムーズに動作し、高いビット幅の色調内部処理性能により、自然な色調の滑らかな変化を繊細に表現する。また、複数の高精度LUT処理モジュールにより、複雑な照度環境下でも正確なカラーパフォーマンスの調整が可能だ。

後編集工程において、高品質のデジタルインターミディエイト (DI) を提供するため、DJIはプロ向けのCineCore映像処理プラットフォームを開発した。独自開発したチップと高度なプロセッサ アーキテクチャにより、CineCore映像処理プラットフォームは、Inspire 3やCinemaDNGなどのApple ProRes RAW、ProRes 422 HQ、H.264といったプロ用のコーデックで最大8K動画まで対応できる。

D-Gamutカラースペースは、よりリッチで美しい緑色やスキントーンの表現ができるように最適化された。D-Logカーブは、14ストップ以上のダイナミックレンジをカバーでき、過酷な照度条件下でも明暗部の色情報を細部まで保持することができ、ARRIシネマカメラのカラーに簡単にマッチさせ、ACES(アカデミーカラー エンコーディングシステム)ワークフローに対応できる。

フィルムで一貫性を維持する対称ダイナミック分布を採用し、DCCSは、明部のより繊細で自然な色の移り変わりを実現し、ずば抜けた画質性能とカラーグレーディングの柔軟性を求める映像監督には理想的な選択肢となる。

幅広い互換性

シームレスで標準化されたカラーマネージメントワークフローを映像監督に提供するACES(アカデミーカラー エンコーディングシステム)は、映画芸術科学アカデミー、プロの映像制作者、カラーサイエンティストによって共同開発された。

現在、DJI Ronin 4D、Inspire 3、Zenmuse X7が公式にACES認証を取得し、ACESワークフローでシームレスに使用することにより、常に一貫した色空間を維持し、様々なプロ向け機材や放送規格に合う色域に対応し、撮影監督の描く創造的なビジョンをそのまま映像に残せるとしている。

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