栃木県日光市所野のキリフリ自然学校と子どもの居場所「あそびのにわ」を運営する金井聡(かないさとし)さん(47)らが、子どもが自分の考えを発言したり対話したりする「こどもかいぎ」の実現に向けたプロジェクトを始めた。子どもが輪になって自由に話し合い、他者の話をしっかり聞いて自分の本音を伝えられる場とし、孤立やいじめなどの防止にもつなげる。来冬の開催を目指し機運を高めようと、さまざまな催しを予定する。
こどもかいぎを実践する保育園を撮影したドキュメンタリー映画「こどもかいぎ」が昨年公開され、取り組みが広がっている。
プロジェクトの第1弾として、サンタの衣装で食べ歩きを楽しむ「サンタフェス」を17日、御幸(ごこう)町の市日光郷土センター「mekke(メッケ)」を発着点に開く。
イベントは3カ所のチェックポイントを巡るスタンプラリー形式。対象は親子で、小学5年以上は子どものみでも参加できる。子ども駄菓子屋の出店やワークショップなどもある。子どもによる「未成年の主張」も行う。
参加者1人につき千円が協賛団体から主催者に寄付され、来年3月に予定する映画「こどもかいぎ」の上映会と、大人対象の「おとなかいぎ」の開催費用に充てられる。
プロジェクトには子どもたちも携わる。作新学院高1年佐原希花(さわらののか)さん(16)は「参加することで少しでも人の意見を聞くことや発言してみようと思うきっかけになるといい」と願う。
17日のサンタフェスは午前10時半~午後3時。参加無料。申し込みはイベントの公式インスタグラム(@kodomo.taiwa.otona)と自然学校のLINE(ライン)で受け付ける。当日参加も可能。
(問)金井さん090.1038.4340。