【CLグループA総括】バイエルン余裕突破もユナイテッドがまさかの最下位で敗退

バイエルンとコペンハーゲンが決勝T進出[写真:Getty Images]

グループAでは本命と見られたバイエルンが余裕の首位通過としたが、マンチェスター・ユナイテッドがまさかの最下位に終わった。最終節、三つ巴の争いを制したのはデンマーク王者コペンハーゲン。格上のユナイテッド、ガラタサライを制して見事決勝トーナメント進出を果たした。

■順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.バイエルン[16/5/1/0/6]
2.コペンハーゲン[8/2/2/2/0]
3.ガラタサライ[5/1/2/3/-3]
4.マンチェスター・ユナイテッド[4/1/1/4/-3]

◆余裕突破も最後まで手を抜かず~バイエルン~

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今季の目玉補強だったFWケインがCLでも期待通りの働きを見せて4ゴール。首位通過を決めたバイエルンを牽引した。コペンハーゲンの堅守には2戦とも苦戦していた印象だったが、ユナイテッド、ガラタサライ相手には主導権を握り、順当に4連勝した。4節終了時で早々に首位通過を決めたものの、その後の2試合もバイエルンらしく手を抜かず主力を投入。全勝は逃したが、5勝1分けで難なくグループステージ突破を決めた。

◆組織守備で番狂わせ~コペンハーゲン~

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格上のユナイテッド、ガラタサライを抑え、13季ぶりにグループステージ突破を決めた。昨季はマンチェスター・シティ、ドルトムント、セビージャが同居した厳しいグループを戦い、ホームではいずれもドローに持ち込んだ。その自信が今季のユナイテッド戦、ガラタサライ戦の勝利に繋がったようだ。北欧らしい組織的な守備が売りのデンマーク王者が番狂わせの2位通過を決めた。

◆タレント揃いも組織力で劣る~ガラタサライ~

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FWザハ、MFツィエク、DFアンヘリーニョら実力者を獲得し、元々在籍していたFWイカルディ、MFメルテンス、GKムスレラとタレント揃いだったガラタサライ。ハマった時の爆発力は感じたが、守備面での脆さなど組織力では突破を許したコペンハーゲンに劣る印象だった。攻撃面では10ゴールと十分な結果だっただけに13失点を喫した守備陣の改善があれば、来季以降楽しみなチームになる予感だ。

◆オナナ乱調響き痛恨の最下位敗退~マンチェスター・ユナイテッド~

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CLではテン・ハグ監督肝入りで補強したGKオナナの乱調が際立ってしまった。初戦のバイエルン戦でのミスを皮切りに、続く第2節ガラタサライ戦もミスがあり、痛い連敗スタートとなった。そのまま立て直しが利かず、最終節に突破の可能性をわずかに残したものの1勝1分け4敗でELにも回れず屈辱の最下位敗退となった。

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