京都・東山82歳刺殺事件 容疑者が勤務する陸自祝園分屯地を家宅捜索

陸上自衛隊祝園分屯地へ家宅捜索に入る京都府警の車両(15日午前9時57分、京都府精華町)

 京都市東山区のマンションで住人の岡田好次郎さん(82)が刺殺された事件で、京都府警捜査本部(東山署)は15日午前、殺人容疑で逮捕した水島千翔(ゆきと)容疑者(21)が居住、勤務する京都府精華町の陸上自衛隊祝園分屯地に家宅捜索に入った。捜査本部は、水島容疑者が分屯地内から包丁を持ち出して事件に使ったという凶器の裏付けを進めるとともに、押収資料を精査するなどして詳しい経緯を調べる。

 陸自中部方面隊によると、水島容疑者は2021年4月に入隊し、研修を経て22年6月から祝園分屯地で勤務。分屯地にある寮に住み、弾薬の保管や整備などの業務に就いていた。捜査本部によると、水島容疑者は3日午前に外出し、同日夜に分屯地から約25キロ離れた東山区の現場マンション前で岡田さんを偶然見つけ、襲ったとされる。

 家宅捜索は午前10時ごろから始まり、捜査員十数人を乗せた車両3台が分屯地の敷地に入った。水島容疑者が入居する寮や勤務場所などを捜索し、事件に関連する資料などを押収して調べる。

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