リニア開業目標「2027年以降」に変更で川勝知事がコメント JR東海を評価しつつ「部分開業」など求める=静岡

リニア中央新幹線の工事について、JR東海が12月14日、品川ー名古屋間の工事実施計画で開業目標を「2027年」から「2027年以降」に変更し、国土交通大臣に認可申請書を提出したことについて、静岡県の川勝平太知事がコメントを発表しました。

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12月15日に出されたコメントの全文は、以下のとおりです。

【知事コメント】
〇リニア中央新幹線の工事の進捗の実態を踏まえ、それを誠実に事業計画に公式に
反映するという、丹羽社長の決断に敬意を表する。
〇これまでのJR東海の対応と異なり、実態を踏まえて速やかに変更し、公表する
という丹羽社長の柔軟性が発揮されたものと受け止めている。
〇第一段階の完了予定時期が「2027年」から「2027年以降」と変更されたことを踏まえ、2037年の全線開通を一刻も早く実現するため、開通できる状態になったところから開通をしていくべきである。
〇本県の基本姿勢は、リニア中央新幹線の整備推進と大井川の水資源及び南アルプ
スの自然環境の保全との両立である。本県としては、スピード感を持ってJR東海
との対話を進めていく。
〇なお、静岡工区を理由に、工事の完了の予定時期を変更するとしているが、静岡
工区のみならず全工区の進捗状況や工事計画を明らかにしてほしい。この情報につ
いては、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会とも共有する。

(以上、原文のまま掲載)

川勝知事は、開通目標の変更を評価した一方で、完成した区間からの「部分開通」を主張し、工事の遅れは静岡だけでなく「全ての工区の進捗状況」を明らかにするようJR東海に求めました。

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