県民所得全国4位、栃木県民のお金の使い途は? 食事よりも健康と教育 全国1位は意外な項目も ソニー生命が2023年調査

栃木県民が「お金をかけたい」と思う分野

 1人当たりの県民所得が全国4位の栃木県。県民はどんなお金の使い方をしているのだろう。ソニー生命(東京都千代田区)が公表した「47都道府県別 生活意識調査2023」をひもとくと、食事よりも健康や教育にお金をかける県民性が浮かび上がる。一方、他の都道府県を抑えて1位となったのは、意外な使い道だった。

 調査は11月2~10日、インターネット上で各都道府県から100人を抽出して実施した。お金に関する質問では、「お金をかけたい」分野を8項目、「出費を抑えたい」分野を4項目尋ねた。

 「お金をかけたい」分野で、栃木県が上位に入ったのは「教育」や「健康」。ともに4位タイで、いずれも27%の県民が「お金をかけたい」と答えた。意外にも、地理的に近く、人口も人口密度も栃木県と似ている隣県の群馬県は、両方の項目で45位タイの最下位だった。

 「お金をかけたい」の8分野の中で唯一、首位になったのは「ゲーム・ホビー」。回答した14%の県民に該当しており、最下位の千葉県、大阪府とは10ポイントも離れている。ゲームと言えば、官民によるeスポーツ振興の機運が高まっており、その影響もあるのだろうか。

 このほか「自動車にお金をかけたい」は9位タイの13%。有数の自動車県で、自動車産業が集積している栃木県らしさが出たのかもしれない。

 一方、「食事にお金をかけたい」は36位タイ(25%)と全国の中でも下位だ。「出費を抑えたい」4分野では、「食事」「通信・ケータイ」「衣類・ファッション」「自動車」ともに30~40位台の低い順位となった。

 また現在の貯蓄額は431万4千円で、18位と中位にいる。「倹約家だと思う」は35位タイ(46%)で、回答者の半数に満たない。ほどほどに貯蓄をしつつ、使いたい分野には思い切って支出をする県民が多いのかもしれない。

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