「地球の歩き方」に栃木県版 魅力度最下位...北関東の下克上ガイドブックに 2024年夏発売予定

「地球の歩き方」栃木、茨城、群馬版のイメージ画像。表紙イラスト案などは今後募集する

 旅行ガイド本で知られる「地球の歩き方」(東京都品川区)は15日までに、ガイド本「地球の歩き方」の栃木版を発売すると発表した。茨城、群馬版も同時発行し、北関東3県の魅力を余すことなく伝える。発売は2024年夏を予定。

 民間調査会社の「都道府県魅力度ランキング」で最下位の経験がある3県。今年は茨城が最下位となった。同社は3県を「他県と比べると存在感が薄めと誤解されているのでは」と分析する一方、最近はメディアの露出も増えているとし、「北関東ブームが来ていると言っても過言ではない」と評価する。「北関東の下克上ガイドブックとなるべく、鋭意制作を進めている」としている。

 栃木の世界遺産・日光東照宮など、各県を代表する見どころやご当地グルメ、穴場スポットに加えて、ガイドブックでは語られることの少ない歴史や文化まで、あらゆるテーマを深掘りする。

 また、県民の声を本作りに反映する県民参加型アンケートを実施する。23年12月下旬から24年2月にかけて順次、地球の歩き方の“顔”ともいえる表紙イラスト案やおすすめスポットなどを募集。地球の歩き方の公式サイトや公式X(旧ツイッター)で公開、投票を行う予定だという。

 地球の歩き方は1979年創刊。これまでに約160の国・地域のガイド本が出版された。国内版はすでに東京や北海道、京都などが出ており、累計部数は約60万部に上るという。

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