富士登山道、県独自規制へ 山梨、来夏の混雑解消狙う

山梨県富士吉田市の吉田口登山道の鳥居=8月

 山梨県は来夏の富士山開山に備え、山梨側の「吉田口登山道」に独自の入山規制をかける方向で調整に入った。登山道の一部を県道の区分から外せば、単なる県有地となるため、県が単独で通行を規制しやすいと判断した。課題となっている登山客の混雑解消が狙い。15日の地元自治体関係者らとの会合で検討状況を説明した。

 対象は5合目以上を想定。入山規制策として、登山者数の上限設定や入山時間の制限を挙げる。

 現在の吉田口登山道は、県道に区分され「一般交通の用に供する道」と定める道路法が適用される。県道は「自由に通行できる」(県担当者)との解釈に基づき、県による通行規制が難しい状態となっていた。

© 一般社団法人共同通信社