ベンゼマらを擁するアル・イテハドを下したアル・アハリが4大会連続の4強入り!準決勝ではフルミネンセと激突【クラブW杯】

[写真:Getty Images]

FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2回戦のアル・アハリvsアル・イテハドが15日に行われ、3-1でアル・アハリが勝利した。

12日に行われたCWC開幕戦でオセアニア王者オークランド・シティ(ニュージーランド)を下した開催国王者アル・イテハド(サウジアラビア)は、その試合からGKマルセロ・グロイをGKアル・マユーフに変更した以外は同じスタメンを起用。カンテ、ファビーニョ、ベンゼマのビッグネーム3選手はこの試合もスタートからの登場となった。

一方、4大会連続9度目の出場となるアフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)は、エースの南アフリカ代表FWパーシー・タウやキャプテンで守護神のエジプト代表GKエル・シェナウィらがスタメンで起用。今夏に新加入したFWモデストはベンチスタートとなった。

一進一退の展開が続く中、アル・イテハドは10分にスルーパスをボックス右横で収めたカンテが右クロスを供給。このこぼれ球をボックス中央のロマリーニョがワントラップからシュートを放ったが、これはGKエル・シェナウィのセーブに防がれた。

対するアル・アハリは18分、中盤からのロングパスに反応したカハラバがボックス左でボールを収めようすると、このボールが対応しようとしたDFカデシュの左腕に当たると、オンフィールドレビューの末にPKを獲得。このPKをマールルがゴール中央に沈めた。

先制を許したアル・イテハドは、前半終了間際にチャンス。43分、バイタルエリア左からカンテがクロスを供給すると、ボックス内でヘガジと競り合ったアブデルモネイムの右手にボールが当たり、オンフィールドレビューの末にPKを獲得。しかし、ベンゼマのPKはGKエル・シェナウィが完璧な読みではじき出し、同点弾を回避した。

迎えた後半、1点を追うアル・イテハドはハウサウィを下げてバムサウードを投入。さらに開始早々の47分にアル・シャンキティがピッチ脇のペットボトルで足を滑らせて右モモ裏を負傷するアクシデントに見舞われ、アル・オラヤンをピッチに送り出した。

不運な形で選手交代を行ったアル・イテハドは55分、コロナドのパスでボックス左に上手く抜け出したアル・ガムディに決定機が訪れたが、シュートはGKエル・シェナウィがわずかに触れると、ボールは左ポストに弾かれた。

ピンチを凌いだアル・アハリは59分、中盤からのロングパスをバイタルエリア中央でカハラバが収めると、ボックス左に展開したボールを受けたエル・シャハトがゴール右隅にコントロールショットを突き刺した。

さらに62分には、エル・シャハトのパスでボックス左深くまで侵入したカハラバの落としから、最後は走り込んだアシュールがダイレクトシュートをゴールに流し込んだ。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。すると90分、アル・アハリは途中出場のモデストが一発退場となり、数的不利になると、92分に右CKからヘガジが放ったヘディングシュートのこぼれ球をベンゼマに押し込まれ、1点を返される。

しかし、アル・イテハドの反撃はここまで。3-1で開催国王者を下したアル・アハリが4大会連続の準決勝進出を決めた。なお、南米王者フルミネンセとの準決勝は18日に行われる。

© 株式会社シーソーゲーム