空駆ける光跡、瞬く間に 岩手県内・ふたご座流星群ピーク

岩手山の真上に光跡を描く、ふたご座流星群の流れ星=15日午前1時58分、八幡平市松尾寄木(15秒露光)

 冬の夜空を彩る「ふたご座流星群」が14日夜から15日明け方にかけて出現のピークを迎えた。岩手県内は明け方まで晴れや曇りとなり、雲の少ない時間帯に流れ星が見られる所があった。

 無数の星が頭上にきらめく八幡平市松尾寄木。冷え込みが厳しくなった同日午前2時ごろ、流れ星が岩手山の真上に現れた。美しい光跡を描き、瞬く間にかなたへ旅立った。

 ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並び、三大流星群と呼ばれている。

 毎年この時季に観察できるが、国立天文台によると、出現がピークとなる時刻「極大」が夜間で、月明かりの影響を受けない条件がそろうのは8年ぶり。次に同様の好条件になるのは2026年と予測している。

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