「雲仙」国立公園指定90周年 2024年3月に記念式典と講演会 実行委が発足

記念式典や講演会の開催などを決めた実行委の初会合=雲仙市小浜町、雲仙やまびこ会館

 2024年の国立公園「雲仙」指定90周年記念事業の実行委員会が15日、発足。3月24日に記念式典と講演会を開くことなどを決めた。
 講演会は、雲仙の黎明(れいめい)期や国立公園に指定された経緯、意義などを交え、歴史を解説する。出演者などの詳細は後日、発表。「雲仙温泉春祭り」「ONSENガストロノミーウォーキング」など、1年を通して関連事業を開催予定。
 実行委は島原半島3市や県、環境省、観光団体の関係者ら11人で構成。雲仙市内であった初会合で、会長に金澤秀三郎市長を選んだ。金澤会長は「これまでの歴史を振り返り、指定100周年に向けて国立公園や島原半島の価値の再認識や活性化につなげていく」とあいさつした。
 副会長には古川隆三郎島原市長、松本政博南島原市長が就任。名誉会長を大石賢吾知事に委嘱すると決めた。
 雲仙地区の国立公園は1934年3月16日、「雲仙国立公園」の名称で日本で初めて指定。その後、熊本県天草地区が編入され、現在の「雲仙天草国立公園」となった。

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