宇都宮ブリッツェン新体制発表 「アジアナンバーワン」目指す Wエースでコロンビア人2選手加入 

 自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンは15日、県庁で記者会見を行い、2024年シーズンの新体制を発表した。新たに6選手が加入し、来季は今季より1人多い11人体制で挑む。西村大輝(にしむらひろき)監督は「来季はアジアナンバーワンを目指し、国内外のレースで優勝争いに絡めるチームをつくる」と意気込みを語った。

 新戦力としてジェシット・シエッラ(29)、ルーベン・アコスタ(27)のコロンビア人2選手をWエースで迎えたほか、JCLチーム右京から全日本選手権12位の武山晃輔(たけやまこうすけ)(26)、キナンから19年のジャパンカップオープンレース王者花田聖誠(はなだきよまさ)(25)、ブリッツェン下部組織のブラウ・ブリッツェンに所属経験がある菅野蒼羅(すげのあいら)(19)らが加わった。貝原涼太(かいはらりょうた)(26)は競輪選手として2季ぶりにブリッツェンへ復帰する。

 新しいスローガンは「Expand The World(エクスパンド ザ ワールド)」。2021年のジャパンサイクルリーグ総合優勝などの実績を踏まえ、広瀬佳正(ひろせよしまさ)ゼネラルマネジャーは「次は宇都宮の名を世界に広めたい」と強調した。

 来季は3月の富士クリテリウム(静岡県富士市)を皮切りに、同月のツール・ド・台湾など海外のレースにも積極的に参戦する予定。国内では全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)主催のJプロツアーに参戦するため、加盟申請中という。

 柿沼章(かきぬまあきら)社長はレースおよび地域貢献活動にも従来通り力を入れていくとし、「これまでの形にとらわれず、選手たちが個性を発揮できるチームを目指していく」と語った。

新体制発表会見に臨む新加入の武山(右から4人目)らブリッツェンの選手=県庁

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