【朝日杯FS/穴ライズ】「敗因は距離の壁にあらず、激流展開で再浮上」 想定“8人気”前後の伏兵

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■ミルテンベルク

千二の新馬を圧勝し、続く小倉2歳Sもタイム差なしの2着。前走・京王杯2歳Sは中団からジリジリとしか伸びずコラソンビートから0秒7差の5着と、戦績を見れば距離の壁を感じるものがある。

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しかし、その京王杯2歳Sは上位2頭が上がり3F33秒台の競馬。直線は止まったというよりキレ負けの印象が強く、敗因を距離に求めるのは早計と言える。

実際、新馬と小倉2歳Sはレース上がり35秒3の持久力勝負だった。今回、キレ味勝負では劣るエコロヴァルツやセットアップが出走し、シュトラウス、ジャンタルマンタル、ダノンマッキンリーの人気勢も前進気勢の強い。ならば本馬におあつらえ向きの持久力勝負になる可能性がある。

前走敗因に挙がったレース前のテンションの高さも、輸送のない今回なら軽減。ロスなく立ち回れる1枠に入ったことで道中の溜めも見込め、B.ムルザバエフの剛腕で残り目はあると見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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