本県作家の160点出品 22日から宇都宮でチャリティー展 県文化協会財政支援へ

「朝霧富士」

 【宇都宮】財政状況が厳しい県文化協会を支援しようと、同協会美術部門役員らが22~24日、市文化会館第1展示室でチャリティー展「代表作家小品展」を開く。1月に続き2回目の開催。そうそうたる作家たちの作品が市価より手頃な価格で購入できる。

 県文化功労者や同協会の文化選奨に選ばれた作家をはじめとする約70人が日本画、洋画、彫刻、工芸、書道、写真の小品約160点を出品する。

 市ゆかりの日本画家で、同協会理事も務めた故松本哲男(まつもとてつお)さんのリトグラフのセット作品も特別出品。今年死去した重要無形文化財保持者(人間国宝)の竹工芸家勝城蒼鳳(かつしろそうほう)さんの作品が特別展示(非売)される。

 1月の同展には約600人が来場し、収益の一部約200万円が同協会に寄付された。役員から「まだ協会の財政は厳しいため継続しよう」との声が上がり、再び開催することになった。同協会事務局は「支援はありがたい。各分野で活躍し、会派を超えた作家の作品が集まる展覧会としても見応えがある。多くの人に見てほしい」と話す。

 入場料は100円以上に設定し、来場者に支援を呼びかける。協会会員には作品購入の割引特典を設け、個人会員(年会費3千円)の加入促進も狙う。

 午前10時~午後5時半(24日は4時)。(問)同協会028.643.5288。

「神気陽明門」

© 株式会社下野新聞社