ビニールハウスがアート空間に 塩谷で町出身の代田さんら 写真や服飾など展覧会

会場に立つ代田さん(中央)をはじめ出品者ら

 【塩谷】町出身、パリ在住の代田遥紀(しろたはるき)さん(24)ら8人の若手アーティストらによるビニールハウス・アート展が16日、大久保の農地で始まった。「ゼロからの創造」をテーマに写真や古着、石などの自然物で実験的な展示を試みている。17日まで。

 代田さんはファッションスクールの東京校から編入したパリ校を昨秋卒業。来年1月には現地のファッションブランドに就職する。下野市出身で東京在住のグラフィック・モーションデザイナー舘野小路朗(たてのこじろう)さん(24)をはじめ、写真家ら同学年の仲間と、それぞれの専門性を超えてコラボしようと展覧会を企画した。

 実家で使われなくなったビニールハウスの骨組みに薄布をかけ、主に廃材や拾い物を生かして制作した作品を展示している。代田さんはパリで購入した古着に仲間が制作した「STAFF」のスタンプを押して出品。夜は映像作品、ライブ演奏が披露された。

 代田さんは「あえてアクセスが悪く何もない場所でやった。そのエネルギーを感じてもらえたら」と話す。

 17日は正午~午後4時。会場は町こども未来館しおらんどから西に約600メートル。(問)代田さん080.2249.4598。

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