17日、平野部に雪 県内、駆け込みタイヤ交換

急ピッチでタイヤの交換作業を進める従業員=富山市内の自動車用品店

 富山地方気象台は16日、富山県内で17~18日にかけて冬型の気圧配置が強まり、平野部でも降雪が見込まれるとして注意を呼び掛けた。同気象台によると、17日午後6時までの12時間降雪量は平地で2~5センチ、山間部で10~20センチを予想する。

 国土交通省などは16日、「大雪による通行止めの可能性がある区間」を発表し、県内では国道5区間が17日から予防的通行規制区間となった。対象は国道8号の朝日町境~同町月山、魚津市友道~同市住吉、高岡市福岡町~津幡町九折、国道41号の富山市猪谷~同市庵谷、国道470号の氷見市脇~高岡市池田。

 16日の富山県内はおおむね雨で、西寄りの強い風が吹き、最大瞬間風速は南砺市18.8メートル、砺波市18.2メートルを記録した。富山地方気象台は魚津、滑川、黒部、入善、朝日の5市町に暴風警報を出した。

 県内の自動車用品店では冬用タイヤへ交換に駆け込む人の姿が見られた。交換時期のピークは過ぎたもののフル稼働状態の店舗もあり、多くの県民が平野部での初雪に備えた。

 富山市新庄銀座3丁目の「オートバックス富山北店」では、午前10時の営業開始前から15人前後が並び、タイヤ交換用のピットは終日埋まった。問い合わせも多く、中島勇二店長は「降雪前の最後のタイミングで、日曜も忙しくなりそうだ」と話した。

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