雨がつくる白山の雪アート 金沢の医師撮影「冬は珍しい」

雨が降った形跡が見られる白山室堂周辺(早川さん撮影)

 白山室堂周辺で雨が降った後とみられる雪景色を、山スキー愛好家の医師早川康浩さん(63)=金沢市寺中町=が13日撮影した。

 青空が広がった室堂では、鳥居の3分の1ほどの高さまで積もった雪に、雨が流れた跡とみられる溝ができ、まだら模様のアートのような光景を描いた。白山に89カ月連続で登っている早川さんは「春には見られる光景だが、冬は珍しい」と話した。12月中旬としては雪が少なく、山頂付近は山肌がのぞいた。

 13日の石川県内は冬の晴れ間となり、最高気温は金沢12.4度、輪島11.4度と平年をやや上回った。放射冷却現象で朝の最低気温は輪島市三井で氷点下1.5度を観測するなど3地点で今季最低を更新した。

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